フリマアプリの“3大怖いもの”といえば、
むちゃくちゃな値引き交渉、質問攻め、そして郵便事故。
値引きや質問攻めなら購入される前ですから、とっととブロックしてしまえば回避することは可能です。
しかし、発送してからの
届かないんですけど・・・
この一言ほど恐ろしいものはありません。
コツコツ積み上げた取引評価に傷がつくかもしれない
物はなくなり、売上げ金まで手に入らない
事後対応が未知の世界
私にも、ついにその日が来てしまいました。
恐れていた時が来た!郵便事故パニック
送料別が敬遠されがちなフリマアプリ。
出品者は常に送料との勝負です。
特に私のように薄利多売をモットーにしていると、思った以上に送料が掛かったせいで利益が何十円。下手すりゃマイナスということにもなりかねません。
ということで、ついつい選びがちなのが普通郵便(定形・定形外発送)での発送。
追跡番号も補償も無いけど、送料の安さはとても魅力です。
あの日の購入者は同じ県内で別の市在住でした。
優良出品者の私は購入されたその日のうちに梱包を済ませ、華麗に翌日発送。
これでまた良い評価が増えるわけですよ。
コメントに「翌日に発送してくれました!」なんて書かれちゃってさ。
一度は敗北を知ってみたい。なんて思ってたんですその時は。
ところが、発送から3日経っても購入者から何の音沙汰もありません。
同じ県内で平日の発送なら翌日には到着しているはずなのに。
しかし、ルーズな奴はとことんルーズなのがフリマアプリ。
先走ってメッセージを送ろうもんなら「受取りを催促されて不愉快でした!」と理不尽に怒られかねません。
そのうち受取り通知が来るだろうと呑気に構えていた発送4日目。
届いたのは『まだ来ないのですが・・・』という恐怖の一言。
郵便事故の “おかし”
これまでにも、相手の勘違いで『届かない!』とメッセージが届くことはありました。
翌日に届くわけがない地域に住んでいるせっかちな人だったり
『ポスト見たらありました!』なんていうおっちょこちょいだったり
しかし、今回は通常なら翌日に届いているはずの場所に4日経っても届いていない。
濃厚なトラブルの予感に一瞬で汗が吹き出しました。
落着け落着け。ここで慌ててはいけません。
こんな時こそ“おかし”を使うのです。
郵便事故の “おかし” の “お”
お前が住所間違えたんじゃねぇの?
まず考えられるのは住所の記入ミスです。
優良出品者の私は発送前に封筒の裏表の写メを撮っています。
自分が住所を書き間違えていないか穴が開くほど確認。
我に非は無しと確信できたので、購入者にフリマアプリに登録している住所が間違っていないか確認しました。
住所不明で発送元に返送されてきている可能性もあるので、そちらもチェックします。
しかし、購入者は「住所はあっている」と言うし、こちらにも戻ってきてはいませんでした。
郵便事故の “おかし” の “か”
家族が受け取ってんじゃねぇの?
次に考えられるのは、購入者以外の人が変わりに受け取っているパターン。
私はフリマアプリでのトラブル話をネットで読み漁るのが趣味です。
その中で、『配達済みなのに連絡のない人を催促をしたら「家族が代わりに受け取っていて自分は知らなかった」なんて言い訳しやがった!』というパターンを見たことがあったんです。
しかしこれも、『一人暮らしだしどちらのポストにもない』との返答でした。
郵便事故の “おかし” の “し”
証拠の写メはあります!!
届かないと連絡してきた時点で、購入者は
本当は送っていないのでは?
と疑っているはずです。
こちらとしては確かに送っているものの、言葉だけでわかってもらう術はありません。
お金を払っている側からすれば不安になって当然です。
仲介者であるフリマアプリに「この出品者は悪質だ!」と早まった報告をされないためにも、少しでも信頼してもらえるように証拠の写真が出せることを伝えます。
万が一、郵便事故ではなく取り込みだった場合も微力ながら抑止力になるはずです。
(取り込み=受け取っているのに届いてないと言い張ってタダで手に入れようとする)
この証拠の写真は、郵便局に郵便事故調査を依頼する時にも役に立ちます。
初めての郵便事故調査
このままではどうしようもないので郵便事故調査を依頼することにしました。
郵便事故調査は発送元・受取先のどちらの立場からでも依頼できる為、出品者と購入者のどちらがするべきなのかは意見が分かれるようです。
・追跡できないのを納得して買ったのだから購入者がすればいい派
・無事に届くまで出品者の責任なのだから出品者がするもの派
押し付け合いのレスバトルを避けたいなら出品者側がするのが無難なように思います。
郵便事故調査用紙の記入
郵便事故の調査をお願いします
調査といっても配達員の記憶のみが頼りになります。
申し訳ないけど、必ず見つかるお約束はできません
普通郵便には追跡番号も補償もありません。
その為、調査は郵便局の善意によっておこなわれます。
発送の記録もなく配達員の記憶が全てなので、調査用紙にどれくらい詳しく記入できるかが鍵になります。
記入が必要な項目は7ヵ所あります。
特に⑤発送品の形や色などはできるだけ詳しく書きたい部分です。
何度も言いますが、全ては配達員さんの記憶頼り。
そこで便利なのが発送前の写真です。
私みたいに5色30枚入りの封筒セットを使ってたりすると、誰に何色を使ったかなんて覚えてられないですから。
詰めが甘かったと思ったのは、いつも郵便局窓口で切手を買ってそのまま発送していたので、切手を貼る前の状態の写真しか残していなかったこと。
④切手の額面がわからなかったので、 ⑥発送品の中身を元に局員さんに推測してもらうしかありませんでした。重ね重ねすみません。
郵便事故調査の調査期間はどれくらい?
気になる調査期間は約2週間程。
郵便局からすれば本来ならやらなくていい仕事。
通常業務の間を縫っておこなうわけで、当然時間は掛かります。
購入者へ調査期間の目安と、もし見つかったり届いた時はすぐ連絡をくださいと伝えて終わり・・・
終わらない!!
今回の一部始終をフリマアプリの運営元にも報告しておきます。
調査中にしびれを切らした購入者に悪質だの送ってこないだの好き放題言われたらたまらないですから。
郵便事故か!?その時メルカリは
この郵便事故騒ぎのやり取りはメルカリでの取引でした。
メルカリ事務局へ報告し、翌日届いたメルカリからの返信は意外なものでした。
お問い合わせありがとうございます。
メルカリ事務局です。
この度は長期に渡り商品が到着しないとのことで、ご心配をおかけしており申し訳ございません。
本件は配送事故の可能性も考えられますが、トラブルの早期解決のため、今回に限り事務局で補償いたします。
事務局で取引キャンセルを行い、本来取引完了時に反映される販売利益【¥○○○】を、お客さまの売上へ反映しております。
※取引相手には、キャンセルと同時に支払い方法に応じて返金の対応が完了しております。
また、万一お手元に商品が戻ってきた場合には、トラブル防止のため再出品等行わないようお願いいたします。
なお、補償のない配送方法で発送した商品が紛失した場合、配送会社からの補償を受けることが困難となります。
そのため、今後は同様のトラブルを防止するためにも、らくらくメルカリ便のご利用をおすすめいたします。
~以下略~
いきなりの取引キャンセルからの両者へ売上げ補償。
私の初めての郵送トラブルは思わぬ形であっさり終幕を迎えました。
釈然としないのでそのまま調査は続けてもらっていたところ、1週間程して郵便局から調査報告の電話がありました。
受取り人を訪ねて確認したところ、
受け取っているとのことでした。
あいつマジか
届いているのを見つけたけど言い出すタイミングがなかったのか
元から取り込む気だったのか
返金されたので受け取ったことにしたのか
そんなことはもうどうでもよくて、ただただ脱力。からの怒り!!
何人の時間を無駄にしてんだアイツ。
とりあえず、メルカリに『この前キャンセル返金されたアレ届いてたようです』とチクっておきました。
その後、購入者がどうなったのかはわかりませんが、何かしらの処置があったと信じたいです。
出品者は配送の安心を買うべき
この一件で配送トラブルの面倒臭さが身に染みてから、ようやく補償・追跡番号の重要さを理解できました。
何十円の差額をケチったせいでこんなに時間も精神も使うなんて割に合いません。
一番の被害者は郵便局で、そりゃ定形外値上げするわなと心から思います。
今まで大丈夫だったからと安心していませんか?
配送トラブルはある日突然あなたの身に降りかかるかもしれません。
自分の身を守る為、せめて追跡番号のある方法での発送を私はお勧めします。
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